今日は一日ガーデニングの日でした。
今年はバラが綺麗に咲いてくれたので、
それに味をしめて、さらに庭にバラを増やすべく、
京成バラ園に行ってきました。
5月の京成バラ園は初めて行きましたが、
さすがバラの開花シーズンということで感動ものでした。
絵にかいたようにバラの花が咲き乱れていました。
さて、これらのバラをテラスの脇に植えようと思ったのですが、
ひとつだけ懸案事項があります。
それは雑草対策で植えたヒメイワダレソウです。
以前にも雑草対策としてブログで紹介しました。
ちょうどヒメイワダレソウが絨毯のように敷き詰められた一画に、
バラの苗を植えようと思うのですが、
そのまま植えたらバラがヒメイワダレソウに飲み込まれてしまいます。
そこで、
「うーん、やむを得ない!ヒメイワダレソウ、全部抜こう!」
と思ったのです。
ところで世の中には「植えてはいけない植物」というものがありまして、
実はヒメイワダレソウもその1つです。
植える際にはその特性を知って植えるべきという意味であり、
絶対に植えてはいけない植物というわけではありませんけどね。
今日は、その植えてはいけない植物の話とヒメイワダレソウを引っこ抜いた話です。笑
植えてはいけない植物
僕が昔、田舎暮らしを始めた当初、
ご近所さんから植えない方がいい植物があることを聞きました。
ちなみに、「植えてはいけない植物」をなぜ植えてはいけないか?
主な理由は以下の通りです。
・成長が早くて背が高くなりすぎる
・成長が早くて雑草のようにワッサワサになる
・地下茎で繁殖してあちこちバカスカ生えてくる
・植えると害虫が寄ってくる
・ペットが食べると毒になる
・法律的に禁止されている
でも最初にも書きましたが、絶対に植えてはいけないかと言ったらそうでなく、
植える前に、その植物の特徴をよく知った上で植えるなら問題ないです。
(法律で禁止されているもの以外は、ですけどね。苦笑)
今回は樹木は除きまして、繁殖力が強い植物を紹介します。
すべて僕が過去に植えたことのある植物の話です!
ミント
ミントは先ほど書きましたとおり、田舎暮らししていた時に、
ご近所さんに「植えない方が良いよ」と最初に聞いた植物です。
ていうか当時、知らずに植えちゃったんですよね。
それをご近所さんが見て、
「おぉ、とんでもねえやつ植えちゃったな、あっはっは!」
と言われまして。。。苦笑
ミントは繁殖力が強くて、地下茎をどんどん張り巡らして、
あちこちから増えるのです。
わかりやすく言うと竹(タケノコ)のような感じです。
しかも花も咲きますから、こぼれて風で飛んだ種からも増えます。
結果的に、ご近所さんの言う通り増えすぎて困りましたね・・・。汗
まあ当時は庭が300坪以上あって、広すぎて放置気味でしたから、
管理できない人は絶対に植えてはいけません。
とはいえ、、、
実は、それに懲りず現在の住林の家にもミントを植えてます。
手前のノースポールの花の背後に山のようになっている緑がミントです。
ただし、ミントにもメリット、つまり良い特徴があって、
「虫よけ」になるんですよ。
簡易的な虫よけスプレーを自作する時もハッカ油やハーブエキスなどを使いますが、
それと同じように植えてるだけで虫よけになるそうです。
なので、今は上のように花壇の中に敢えて植えてます。
でも花壇には仕切りがあるので地下茎は花壇の外に出ません。
たまに花壇の外に種が飛んでも周りは芝生ですからミントの芽が生えたら目立ちます。
すぐに抜き去れば大丈夫です。(放置はダメですよ。笑)
あと、ミントはすぐにこんもりとワサワサになりますので、
定期的にバリカンで3分の1くらいの高さに揃えて刈ってしまいます。
それでも枯れずに再びワサワサになりますから、都度バリカンで刈ります。
と、このように、ちゃんと管理すればまったく問題はありません。
ワイヤープランツ
次はワイヤープランツです。
これの挙動はヒメイワダレソウに似ています。
かなり繁殖力が高くて植えておけば横にどんどん広がるので、
グランドカバーの雑草除けにはピッタリなのです。
でも、問題があって横だけじゃなくて縦(垂直)方向にも自らに重なるように膨らんでいくのです。
しかも他の植物に絡みついて飲み込んでいくのです。
ヒメイワダレソウは比較的横方向だけなのですけどね……。
参考までに、下の写真は田舎暮らしをしていた当時、
カーポートの横にグランドカバーとして植えたワイヤープランツです。
写真がこれしか残ってないのでわかりにくいのですが、
ワイヤープランツの上に咲く白い花はユキヤナギです。
その幹にワイヤープランツがまとわりついています。
垣根のヒイラギモクセイにも絡みついてます。
しかも絡みまとわりついたワイヤープランツは、
徐々に幹から上に向かって伸び始めてユキヤナギを飲み込もうとする勢いなのです。
これはちょっと厳しいなと。。。
結局、引っ越してしまったのでその後どうなったかわかりませんが、
ワイヤープランツは駐車場のような全て平面の場所なら植えても問題ないですが、
植木や柱、フェンスなどがあると這って登って来るので要注意だなあと思いましたね。
ホテイアオイ
さて次はちょっと別枠です。笑
水辺に咲くホテイアオイです。
ホテイアオイというのは、よく庭の金魚鉢とか、
池に浮いてる植物です。
我が家の池にも浮かべてますが、なんと花も咲くんですよ。
ちなみに池を作った経緯は以下のブログからどうぞ。
庭に池があるというのもなかなか面白いですよ。
ところで、このホテイアオイですが、
驚くほど増えます。
いつの間にか気が付かないうちに増えているという感じ。
最初でこそ3株くらいしかなかったホテイアオイですが・・・。
わずか2~3カ月の短期間にこのとおり、
気持ち悪いくらいにバカスカ増えております・・・。
しかも根がグングンと伸びて、池の泥の中に根を張りますからね。。。
無理に引っ張ると池の壁が壊れちゃいますから怖いです。
しかもこの池、いちおうメダカ池なので、
あまり増えると日光を遮りメダカの生育にもよくないらしいので、
そのうち何株か駆除しちゃおうと思いますけどね。
なかなか要注意だなあと思いましたね。
ヒメイワダレソウの繁殖力はすさまじい
次は今回の主役、ヒメイワダレソウです。
別名リッピアともいいますが、クラピアという似た品種のものもありますね。
(プラティアとはぜんぜん違うようですが。)
さて、このヒメイワダレソウ、
外構屋さんが雑草除けにと植えてくれたものですので最初は安心していたのですが、
徐々にその繁殖力を見せつけられることになりました。
実際このとおり、ブルーベリーの木が飲み込まれつつあります。
幹を伝って上に登ってくることはありませんが、ちょっとこれはね……。苦笑
ヒメイワダレソウは1本のツルがニョキニョキ伸びるので、
ワイヤープランツと同じく周辺のものに絡みやすい印象です。
無理に引っ張って抜こうとすると、弦がからんだ他の植物も一緒に抜けたり枝が折れそうになるので怖いのです。
とはいえ、ワイヤープランツほどは上に登ってこないので、
表面だけをバリカン等で刈って低くおさえれば、
確かに、当初の外構屋さんお意図通り、ちょうどよいグランドカバーとして維持できそうな感じはします。
(実際にグランドカバーとして利用している人もいるらしいです。)
ただ、うちの場合は、この場所にバラやローズマリーなど、
背の低い植物をたくさん植えたいので、
そうなると少々邪魔かなあという感じです。
庭づくり構想を踏まえた上でのケースバイケースということですね。
なので、何もない平面か、または背の高い植物が並ぶエリアの、
グランドカバーならヒメイワダレソウは適していると思いますね。
ヒメイワダレソウの撤去 > ゴミ袋6袋分になりました…
参考までに、ヒメイワダレソウを抜いた後のブルーベリーです。
とってもスッキリしました。
でもその代わり今後は雑草が生えてくるでしょうから、
ちゃんと抜いてあげないといけませんけどね…。
こちらもヒメイワダレソウをすべて抜いて、
その場所にバラを3つ植えました。
さすがにバラはデリケートだし肥料を食うので、ヒメイワダレソウは撤去して正解でしょう。
というわけで、わずかテラス周辺だけのヒメイワダレソウでしたが、
これらをすべて撤去しましたら、な、なんと!
ゴミ袋6つ分となったのでした!
なかなかツルも強くて切れないし、
引っこ抜くのも大変なので重労働でした。
結論としては、ヒメイワダレソウを植える時は、
場所を考えて「効果的だ」と思ったら植えるようにしましょう。
例えば駐車場や背の高い木ばかりの土地なら問題なさそうですが、
我が家のように背の低い植物をたくさん植えるような狭い場所は避けた方が無難かもしれません。
ヒメイワダレソウの完全駆除は簡単?
ちなみに、ゴミ袋6つ分のヒメイワダレソウですが、
実は完璧に駆除できたかというとそうでもないのです。
引っこ抜いても根だけは残ってしまったりして、
ちょいちょい残ってしまったのです。
怖いのは、その残骸がこんな感じで芝生の領域にまで地下茎を伸ばし、
春になるとジワジワと地面に湧き上がってくるのです。苦笑。
こうなるとかなり厄介でして、
芝の目に入り込んでしまって引っこ抜く事も出来ません。
上の写真の翌年の春も同様です。
このように芝生が完全に青くなる前に、ヒメイワダレソウの小さな葉っぱが密集して出現。
そんなとき、除草剤を使えばヒメイワダレソウは簡単に駆除できるという話を聞きまして。
いちおう芝生には効かない除草剤スプレーを使ったのですが、この通り。
写真の上の方にヒメイワダレソウだけでなく芝生もハゲてしました。
やっぱりラクはできないということでしょうか……。苦笑
いっそのこと共存しちゃおうかなとも思いましたが、
一面の芝生にヒメイワダレソウがちょこっとあるとかなり目立ちます。
やはり、ちまちまと根っこから抜いていくしかないですね…。
繁殖力が強いけど管理しやすい植物
さてさて、世の中には植えてはいけない植物はまだたくさんあるみたいですが、
さすがに笹とか竹を植えてはいけないのは皆さんご存知ですよね。
地下茎からどんどん伸びて家の床も突き破るという恐ろしい植物が竹です。
でも、植えてはいけないと言われてますけど、それほどでもない植物もあります。
それらをいくつか経験談としてお話しします。
アイビー(ヘデラ)
例えばアイビー(ヘデラ)なんかも繁殖力が強すぎると言われてますが、
我が家では田舎暮らししてた時も、今も植えています。
アイビーは伸び方が素直というか真っすぐ伸びるので、
伸びたところから切ってやれば収拾がつかなくなることはありません。
ちなみに植える時はたいてい花壇的な場所に植えます。
そのまま地植えにしたことないですねー。
花壇からはみ出ても、その部分を切ってやればOKなので管理しやすいです。
ちなみにブロック塀を上に向かって這い上がってきますが、
それも絵になるで放置してます。
ただ、汚れたり傷んだりするので家の外壁には這わせない方がよいかもしれません。
まあ緑に覆われた家も個人的には嫌いじゃないですけどね。
でも枯れてくると無残ですし撤去に困りしますからね・・・。苦笑
ツルニチニチソウ
過去にツルニチニチソウを植えたりしましたが、
これも丈夫でかつどんどん増えるのでグランドカバーになります。
一見して密な感じではないですが、徐々に密になっていきます。
しかも花がかなり綺麗です!(当時の写真がないのが非常に残念…)
とはいえ狭い場所に植えると他の植物に干渉するので、
やはり植えるなら広い場所が良いと思います。
当時は田舎暮らししてましたから広かったですし、
シラカシなど大きな木の周りにグランドカバーで植えてました。
当然、まったく問題ありませんでした。
なので世間で言うほど管理できなくなるような植物ではないですね。
タイム
あ、念のため前回紹介したタイムも経過をご報告します。
タイムも繁殖力が強いと言われてますが、それほどではありません。
タイムは横方向に広がりますが、
ヒメイワダレソウほど縦方向には膨らまないからです。
とはいえ、2年目ともなると少し厚みは増すようですけどね。苦笑
でも、ヒメイワダレソウやワイヤープランツほど、
無秩序な感じで縦方向に膨らまないし、木の幹には絡まないですね。
そして何より春に咲く花が綺麗です。
2年目はさらに綺麗に咲きました。
宿根草ですから毎年楽しめます。
来年の3年目の春はどうなるでしょうね~。
というわけで今日は植えてはいけない植物について書きました。
とくにグランドカバーで植えてしまった場合について体験談なども書きましたが、
ていうか、繁殖力が強くないとグランドカバーにはなり得ませんからね。
ある程度は雑草とのトレードオフになるのはやむを得ないと思います。
やはり何事も管理できるかどうかが問題ですね。
放置したいならコンクリートで固めるしかないですが、
それだと味気ないので植物を植えるわけでして、
そうなると管理する手間が発生するわけです。
結論としては「植えちゃいけない植物」など存在しなくて、
「管理できな人は植えちゃいけない植物」が正解ですね。笑
管理できる人なら多分、何を植えても上手くやれますので、
必要以上に恐れなくても大丈夫ですよ!
かわいい植物たちですから。