田舎暮らしの理不尽なルール

田舎暮らしは楽しいです。

いや、楽しかったです。

今日は田舎暮らしの大変さを書いてみます。

ていうか田舎暮らしに限った話ではないのですが、厄介なのはいつでも人間関係ですね。

 

田舎暮らしを始めた当時はまだ若かったですから、田舎で暮らせることの楽しさだけで頭がいっぱいでした。

なので、田舎のルールとか地域行事とか、移住する前は頭の隅にもありませんでした。

 

当然、まったくのリサーチ不足で、下手したら最初から大失敗する可能性もあったのですが、お隣さんがとても良い人だったので救われた感があります。

とはいえ、お隣さんも田舎のルールを常識だと信じて生きていますから、時に、自分とは意見が異なる時もあります。

でも、だからって僕は反論はしませんでした。

おかしなルールでも、止むを得ず飲むときもあれば、飲めないものは、やんわりと拒否するなりして無難に過ごしていたからです。

今日はそのおかしなルールをご紹介しましょう。

 

地域の組織の仕組みに違和感

ところで、どこの地域も同じだと思いますが、町内会のようなものがあります。

 

自分の地域では、10~20戸くらいの集落ごとに、組長もしくは隣組長というリーダーがいて、若頭、若い者頭という副リーダーがいます。

組長、若頭ってヤクザかよって最初は思いました。笑

 

しかも、これらのリーダー職は、持ち回りで順番にやることになりますが、かなりの負担です。

なので、避けられるなら避けた方が良いですね、ホント・・・。

 

また、いくつかの集落をさらに複数まとめた単位で自治会のようなものがあり、そこの会長、会計担当、他にも神社・祭担当などの色んな役も定期的に回ってくるようです。

当然ですが、かなりの負担なので、これも避けられるものなら避けた方が良いです。

ほんとに・・・。

 

格好つけたらダメ!最初に断らないとあとで辛い

基本、こういう「役」は、仕事のない定年した人たちでないと無理です。

若い忙しい人にとっては「やってられるか!」とでも叫ばないと、本当にやってられないくらいの負担だと思います。笑

 

なぜ、こんなにも日々の生活を犠牲にして負担(というか自己犠牲)を強いられなければならないのか?

と田舎暮らし初心者からすると、バカバカしく感じると思いますが、ここはぐっとこらえて、

「仕事が忙しいので、引き受けると周りに迷惑がかかるので、お断りさせて頂きます。」

などと言い訳をして、最初に丁重に絶対にお断りした方が良いと思います。

これ、ほんとですよ。

 

お祭り、集会、近所の掃除のルールに違和感

田舎と言えば、お祭りです。

これはもう異常と言っていいくらいの盛り上がりようで、田舎暮らし初心者からすると、バカバカしいの極地ともいえます。

 

もちろん、お祭り大好きな人なら問題ないです。

自分のような、人見知りで、引っ込み思案なタイプの人は、恐らく、田舎の祭りに対して楽しさなど微塵も感じられないと思います。

なにがそんなに嫌だって、それは後程、書きたいと思います。苦笑

 

お祭り以外にも、行事はたくさんあります。

1月は元旦から集会所でお食事会があります。

当然、元旦の集会ということは、年末年始に実家に帰ったり旅行に行けません。。。

「あなた達は実家だからいいけど、移住者はどうするんだ!?」って話です。

 

ま、でも僕がいた地域ではバカ騒ぎをするわけでなかったので、個人的には楽しかったのですが、元旦にやらなくてもいいのになあ、と思ったものです。

そこは「全員が親戚」という田舎ならではの風習です。

 

そのほかにも、1月はさらにもう1件くらい宴会があるのと、2月にも宴会、ていうか各月に、なにかしらの季節の行事があります。

 

あと、毎月の定例の集会・会議もありますし、草刈り、農業用水の掃除なども各々年2回くらいあります。

 

自分も田舎暮らしを始めた当時、仕事がまだ少なかったときは余裕で参加できました。

でも、最後の方(引っ越す直前の時期)は100%無理と言っても過言じゃないくらいキツかったです。

 

ましてや自分のような自営業者ならまだしも、サラリーマンの人だったら、まず無理、というか、発狂するんじゃないかなと思いますね。苦笑

 

田舎の祭は無法地帯?

以上、いろいろと田舎行事はあるのですが、少なくとも挨拶と掃除だけでもしておけば、忙しくても、なんとかやり過ごせると思います。

しかし、常識的な感覚では理解できないケースも、稀に降りかかってきますので、それは不運だったと思うしかありません。

 

例えば、先にお話ししました「お祭り」です。

できれば参加したくないのですが、やむを得ず参加せざるを得ないときもあると思います。

 

僕が子供の頃のお祭りみたいに、神社の境内に出店(屋台)が出て、子供神輿や獅子舞がメイン通りを練り歩いて各家庭を周り・・・

というレベルなら良いのですが、田舎はそうではありませんでした。

 

祭りのオブザーバーとして出店で綿菓子とかフランクフルトとか買ったり、こども神輿を見ながらほほえましく思う、なんて風流な気分に浸ることはできないのです。

なぜなら、全員参加だから、祭りを見て楽しむ人は一人もいないのです。笑

その他、とくに嫌だなあというポイントを挙げてみます。

 

・「祭りの練習」なるものが、何カ月も前から続く

・「祭りを仕切る役」が、なぜか若者の憧れになっている

・「祭りの日は特別だぜ!」みたいな人が必ず何人かいて悪事を働く

・祭りの準備の良さ、振る舞いの豪華さを、なぜか地域ごとに競っている

・地域外から、どこからともなく「田舎ヤンキー」がやって来て、神輿を担いでいる

・結果として暴走族のようなオラオラドケドケのダンジリ風の神輿になる

・雷が鳴っても「それがどうした?」の勢いで「ずぶ濡れ」になりながら神輿を担ぐので危険

ケガ人が出たり、人ごみの中で女性が触られても、「祭りだから仕方ねえ」みたいな無法地帯になる

・実際に大ケガして障害が残って「裁判しても仕方ねえだろ、わかってるよな?」って言われた人もいるらしい

 

僕には無理です。苦笑

ま、地元にも「誰かなんとかしてくれ」って思ってる人も多いようですけどね。

悪習は何故か引き継がれていくのです。

 

他にもある理不尽すぎる田舎ルール

他にも田舎の理不尽ルールを書いておきましょう。

まあ、笑い飛ばせるものも中にはありますけどね。

 

・田舎でよく見かける軽トラは、車検を取ってないことが多いらしい。

・本人に聞いたら「田んぼしか走らねえのに車検なんか取るわけねえだろ!」と言っていたが、ホームセンターで見かける日もあるらしい。

・地域の消防団に入ると飲酒運転で捕まった時に「消防団の集会帰りです!」と言い訳をすると昔はお咎めなかったらしい。

・一部地域では、あの某宗教が幅を利かせていて、お布施を強要させられるらしい

・キレると日本刀を振り回してくる老人が、田舎には割といるらしい。

・農協が強く、農協職員も近所に多いので、共済(自動車保険や生命保険等)に半強制的に加入させられるらしい

 

他にもあるのですが、キリがないので、この辺でやめます。苦笑

 

でも最近は、「田舎暮らしブーム」もあり、移住者が増えたので、自治体からも各地域にお達しがあったりして、理不尽なことはだいぶ減ってきているみたいです。

なので、ここに書いたことの大半は解消されているかもしれませんね。

 

なにしろ10年以上も前の僕の体験談ですからね。

怖がらずに憧れの田舎暮らしをエンジョイしましょう!

おすすめの記事