田舎暮らしを始めたいと思っている人で、「あとで後悔するかもしれないので、なかなか1歩が踏み出せない。」という人は少なからずいるかと思います。
自分の場合は、まったく失敗とかなんにも考えずに、「ただ、やりたいことをする。」というそれだけで突き進みましたから(苦笑)、参考にならないかもしれません。
でも、2件目の家の後、別荘を買う時には「後悔しないように慎重に考えないとなぁ…。」と、少し考えが変わって慎重になりました。
さすがに、2件目のマイホーム(というか土地選び)を失敗してしまったので、続けての失敗は避けたいという思いは強かったんです。
そんな、別荘を買う時に後悔しないために、いろいろ考えたことをお話しします。
まずは賃貸という手もあるのでは?
最初に考えたのは、田舎物件の「購入」ではなく「賃貸」です。
賃貸であれば、失敗しても解約すればいいだけですので、ダメージは少ないです。
ところが、賃貸物件を探し始めてすぐに問題が・・・。
田舎の賃貸物件って、思ったより、っていうか、かなり件数が少ないんですよ。。。
不動産サイトの「沿線沿い検索」とかで探してもほとんど出てきません。
この状況は多分、不動産屋さんに直接行かないとダメだなと思いました。
とはいえ、田舎の田園風景とか、「いかにも田舎らしい賃貸物件」というのもめったにありません。(すぐに借りられてしまうのかも。)
アパートとかの集合住宅なら多少あったのですが、田舎暮らしをしたいって人は、あまり集合住宅に住みたいと思いませんよね。
市役所とか移住推進の窓口に行けば紹介してくれるかな?なんて後から思いましたが、当時はそこまで頭が回りませんでした。
でも、仮に物件が紹介されても、これだけ絶対数が少ないとなると、気に入る物件があるかどうか微妙だな、、、それに、探すのに時間がかかりそうだな、、、と思い賃貸はあきらめました。
リゾートマンションがすごく安いんだけど?
次に考えたのは、リゾートマンションの購入です。
とにかく安いんですよ。
集合住宅ではあるのですが、海や山のリゾート地の近くということで、そこはガーデニングやDIYができなくても妥協できそうです。
それに夏や冬の休暇に、リゾート地は人ごみで駐車場もなく大変ですが、リゾートマンションがあれば、駐車し放題です。
前日の夜に別荘に行って、翌朝の人の少ない午前中のうちに観光地をブラブラしたりできます。
朝から温泉にも入れますよね。
「うん!これはいいな!買おう!」
と思ったら、落とし穴がありました。苦笑
一見して安いリゾートマンションですが、管理費がかなり高いんですよ。
もしも、忙しくなったりしていけなくなった時や、または、飽きてしまってまったく行かなくなってしまっても、管理費だけは毎月取られてしまうわけですから、ちょっともったいないです。
金額も年1回の固定資産税程度であれば許容範囲なのですが、毎月「固定資産税」以上の金額が管理費として飛んでいくとなれば、ちょっと厳しいかなと。
しかも、これだけ安いリゾートマンションがネットで大量に紹介されているということは、きっと売りたくても売れないだろうなと。。。
というわけで、リゾートマンションも見送りました。
土地だけ買うという手もある
次に考えたのは、土地だけ買うという方法です。
よくよく考えて、自分が一番やりたいのは、ガーデニングだなと思ったんです。
それに植物と接していると、気持ちが安らぐだけでなく、とても勉強にになるんですよ。
植物の種類や育て方の勉強というだけでなく、意外なことに人生哲学の勉強にもなるんです。
植物から教わることは多いんです。
というわけで、土地も探してみると、かなりたくさんあって、しかも上物(家屋)がないので安い!
田舎とかでなくても、割と近所の郊外とかにもあったんです。
家は建てられないけど菜園スペースや資材置き場として使えますみたいな土地です。(いわゆる調整区域ですね。)
ここで考えたのは、家は建てられないけど、テントならOKだなと。
自分だけのキャンプ場だなこれは、なんて思ったんです。
土日にテントとタープを持って、犬たちを連れて、バーベキューなんかもできますよね。
「これ、もしかしたら近年稀に見るグッドアイデアぢゃん! よし、買おう!」
と思ったんですが、山奥ならまだしも、田舎または郊外の空き地にテントとタープを組んで、人目を気にせずに「くつろぐ勇気」はありますか?(爆)
しかも、トイレとかどうしましょう?
男なら敷地内で立ちションとかできますが、女性は?
ていうか、大きい方どうしますか? 物陰に隠れてできますか? で、ブツですが、それ土地に埋めるんですか?(恥)
じゃあ、いっそのこと誰もいない山奥の土地を探そうと思ったんですが、なかなか人目を気にせずテントでくつろげる土地って少ないんですよ。
本当に山奥で、樹木を伐採しなければならないような土地とか、道が狭くて車で行けないとか。苦笑
もちろん、山丸ごととか好立地の物件はありましたけど、相当高価ですし、そこまで費用はかけられませんしね。。。
それ以前に、妻が、そんな物件なんて行きたくないから、一人で勝手にやれと。苦笑
なので、よくよく考えてみると問題の多いこのアイデアも「ボツ」となりました。
激安でなく割安物件を探そう!
やっぱり田舎の激安物件を探すしかない!と思ったわけですが、激安物件はけっこうあるんですよ。
今は田舎暮らし物件はネットが一番効率の良い売り方です。
なぜなら、探す方の立場からしたら、わざわざ現地まで行ってゼロから探すのは一苦労だからです。
最初にネットである程度絞ってから行かないと、やってられません。
なので、まずはネットで探すんですが、かなり激安な物件ってあるんです。
でも、注意しないといけないのは、いつも掲載されている激安物件は原則として買ってはいけない、ということです。
そうですね、1ヶ月くらいネットで物件を探していれば、そういう物件はすぐにわかります。
そして、ダメもとで見に行くとその激安の理由が一目瞭然な場合が多いです。
なので、激安でなく、割安な物件を探すのです。
割安な物件は、すぐに売れてしまいますから、毎日ネットをチェックするか、不動産屋さんに、良い物件が出たら電話をくれと頼んでおくことです。
自分の場合も、たまたま行った不動産屋さんで、まだ表に出てない物件を紹介してもらいました。
本当にすぐ売れちゃいます。
実際、「今売れちゃいました!」、で、あきらめた物件が1、2件ありました。
早いもので出た瞬間、たいがい1週間以内で売れちゃうみたいですね。
割安物件は言うまでもなく売りやすい
これは、田舎でなくても都会でもそうですが、「割安」な物件はすぐに売れます。
例えば、1件目の自宅を売却した際、金額を決めてから思ったんですが、「この金額でこの内容なら自分でも買いたいなあ」と思っちゃったんです。苦笑
1件目の自宅の売却は決して土地や家が気に入らなかったわけでなく、むしろ、かなり気に入っており、でも、このままここにいたら仕事にならないよ…、と思った末の売却です。
土地の周りは石垣で土留めを作ったり、樹木や花も溢れるほど植えたりで造園屋さんにはかなり手を入れてもらいました。
しかも、増築してまもなく、ガレージも作り、大工さんに作ってもらったので、遠目には豪邸チックに見えたと思います。笑
家の前にロータリーを作りましたが、これも普通の人には贅沢に見えるみたいです。
でも、正直な話、総額でコスト的にはあまりかからなかったんですよ。
ハウスメーカーだったら、99.9%、こんな値段では無理だろうなという金額で作ってもらいました。
しかも、ガレージもそうですが、ところどころに面白い仕組みが家屋にも入ってまして、それで売値が(書けませんが)大手上場企業の人が退職金を使って買っても、お釣りがくるだろう金額でしたから、かなり、お得感があったと思います。
これこそまさに、かなりの「割安物件」だったと思っています。
なので、売り出して1ヶ月ほどで契約成立しちゃったんです。
別荘なんか1週間で売れちゃったよ!
別荘の時なんかもっとはやくて、その期間、1週間でした。
もうびっくりです。
でも、庭にはかなり自分で手をかけて、最初でこそ荒れ地でしたが、かなり良くなりましたからね。
嫌がる妻をこき使って芝生を植えて、庭石なんかも転がってたりしてたので周りに下草を植えたりして、いろいろやりました。
これだけ自分たちで庭造りをして手を入れたんだからと、少しだけ高めに価格を設定したんですが、それでも1週間で売れちゃったんですよ。
まあ、妻に言わせれば「絶対に1.5倍くらいでも売れた!」とのこと。苦笑
でも、本当に売れたかもしれません。
田舎物件は売りにくいという噂に惑わされないように…
田舎に住みはじめの時、「こんな田舎の物件なんか売れるわけないよ、いやになったらどうするんだ?」とよく言われました。
でも、自分が所有していた田舎物件は、2件とも「あっ」というまに売れてしまったんです。
なので、田舎の物件と言えども、一概に言えないんですよね。
もちろん、その一方で、なかなか売れない物件もあります。
ネットをちらっと見たら、1件目を売却した当時に見かけた物件で、今もまだ販売中の物件もありました。。。
ちなみに、1件目の家の価格は、別荘の価格のほぼ4倍くらいで、「割安」とはいえ「激安」ではありません。
なので、田舎物件とはいえ、売れるべき物件、つまり「割安」な物件は、金額の如何にかかわらず、売りやすいということなんです。
でも、ある程度は自分できちんとメンテして、キレイな状態を保ったり、庭とかも手を入れて格好良くしたりしないと、たぶん売れないと思います。
そのあたりはセンスと、あと、物件への愛着なんかも必要じゃないかなと思ったりしています。
自分がいいと思ったものは、他人もいいと思ってくれる、ってことなんですよね。